リンパ浮腫にお悩み方へ、医療リンパドレナージセラピストによる支援が可能です
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫は、何らかの原因でリンパ管の輸送障害により起こる浮腫(むくみ)のことです。手術や放射線治療後が原因でおこりやすく、腕や足、陰部の皮下組織にリンパ液が溜まり、発症しやすいと言われています。中でも乳がんや婦人科がん、前立腺がんが多いようです。術後すぐに発症したり5年、10年経過してから、発症することもあります。また、蜂窩織炎などを機に発症しやすく、一度、発症してしまうと完治させることは困難です。しかし、日常生活に注意していれば、悪化を防ぐことが出来ます。
複合的理学療法とは?
『複合的理学療法』(Complex Physical Therapy)は、リンパ浮腫に対する保存的な療法です。医学的に検証された4つの主要素「スキンケア、医療リンパドレナージ、圧迫療法、運動療法」を個別の症状に応じて実施し、セルフケア指導(患肢挙上、生活リスク管理など)により奏功効果を生み出します。
●スキンケア
治療開始前に治療がすぐに始めることができるかどうか判断をするために、皮膚の状態を把握(スキンチェック)します。
また日常生活でも皮膚を清潔に保ち、保湿を心がけることがポイントになります。
●医療リンパドレナージ
細胞のすきまに過剰に滞っている組織液やリンパ液を専門的なマッサージ技術により、健康なリンパ管へ誘導してむくみを改善させることができます。
●圧迫療法
医療リンパドレナージにより改善された皮膚のやわらかく良好な状態を維持し、さらに組織液・リンパ液の排液を促すために行います。むくみの状態によって、弾性包帯を巻いて圧迫をする方法と、適切な弾性着衣(弾性スリーブ・弾性ストッキングなど)を着用する方法を上手に組み合わせて行います。
●排液効果を高める圧迫下での運動療法
弾性包帯・弾性着衣により患肢を圧迫した状態で、筋ポンプ作用を活かして効果的に組織液やリンパ液の流れを促す運動を行います。
適切な治療を受けることにより症状の改善が促され、精神的・肉体的苦痛が和らぎ、QOL(生活の質)の向上につながります。
リンパドレナージ経過例の報告
医療リンパドレナージセラピストによる支援の流れ
介護保険適用内の59分にて訪問いたします。また施術に係る費用は訪問看護を利用するので、かかった訪問看護料金の1~3割です。
※一部施術に必要な物品については自己負担となります。
※介護保険がご利用できない方は医療保険での対応となります。
※自費での施術をご希望の方はご相談ください。
【1】お問い合わせ・お申し込み
まずはお電話にてお問い合わせください。ご利用方法等を詳しくご説明いたします。
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【2】主治医へ連絡
主治医へ連絡をして、許可をいただきます。
※医療リンパドレナージは医師の許可が必要です。
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【3】施術(ご自宅へ訪問)
身体状況やご相談内容に応じて、ご自宅へ訪問して施術いたします。